「フェズ・エル・バリ」で有名なタンネリ(皮なめし)を見学&トイレのチップの件
ガイドさんによると、「フェズ・エル・バリ」は2つの地区で構成されているそうです。
片方は、聖都カイラワーンがあったチュニジアのケルアンからの移住者の居住区が元となっている、「フェズ川西岸のカイラワーン地区」
もう一方は、イベリア半島からの移住者の居住区が元となっている、「東岸のアンダルス地区」
別々の場所から移住してきた人達が別々の居住区を作って併存し、それぞれの文化や独自性を守りながら発展してきた街が「フェズ・エル・バリ」です。
カイラワーンから移住してきた人達がカラウィーン・モスクを建造し、イベリア半島からの移民が川を挟んで反対側の地域にアンダルス・モスクと呼ばれる大きなモスクを建造しました。
またカラウィーン大学の他にも神学校(マドラサ)が点在しており、フェズは学問の街としても知られていたそうです。
迷路をかなり長い間歩き回りかなり疲れてきましたが、ガイドさんはどんどん先に歩いていくので、迷子にならないように皆んな文句を言いながら付いていきます。
途中、ガンガン叩きながら青銅製品を作っている人達が現れました。
少し開けた場所で、サファリン広場と言う有名な広場ですが、残念ながら写真を撮るのを忘れたみたいです。
休む間もなく、ガイドさんがまた細い路地に突入していきます。
そうするうちに、ある建物の中に入って行き、階段をどんどん上まで登って行きます。
当然皆んな疲れているので、「もう無理!」とブツブツ文句を言いながら、仕方無しにガイドさんに続いて登って行くと屋上に出ました。
有名なタンネリ(皮なめし)の様子が見れる屋上でした。
階段を登る前に、なぜか葉っぱ?を渡されましたが、これで意味がわかりました。
葉っぱはミントの葉で、タンネリの臭いは強烈なので、その臭いを和らげるために配っていたのです。
なぜこのタンネリ(皮なめし)が臭いのかと言うと、剥がされた羊や牛の皮を鞣す過程で、牛や羊・鳩の糞で洗うそうです。
動物の糞で洗う理由はわかりませんが、そこに染色剤の臭いが加わり何とも言えない強烈な臭いになるそうです。
上から見ていると、絵の具のパレットのようにも見えます。
タンネリの見物の後は、ランチになります。
場所もレストランの名前も、よく覚えていません。
料理は、小皿で出てくるベジタリアン料理だったような気がします。
皆んなで全部平らげたので、味はわりと美味しかったような気がします。
隣のテーブルには、日本人のグループがいました。
クラブメッドのツアーでした。
レストランや大きめのショップにあるトイレの入口には、清掃人の女性がチップをもらう為に立っている事が多いです。
払っても払わなくてもいいのですが(見ていたら男性は払わない人が多い)、払う場合は1-5ディルハム払えばいいということですが、自分は毎回5-10ディルハムほど払っていました。
メディナでガイドに連れられて行ったショップでトイレを使用した後、10ディルハムコインを払ったら小銭が無くなりました。
その後で小銭を使うかもしれないと、20ディルハム札を出してその女性に両替を頼んだら、シレッとして5ディルハムコインを3つだけ渡されました。
「これ違うでしょ!」とばかりに訴えたら、言葉はわからないけど態度でわかったらしく、渋々残りの5ディルハムコインを返してきました。
ここでは、何も言わないと簡単に騙そうとします。
モロッコはそんな国です。
こちらが我々がモロッコツアーで利用したバスです。
フェズでの最終日、この5星ホテルは初日のバイキングの内容も最悪だったので、ここでディナーは食べたくないと友人達との意見が一致。
外に出てグーグルマップなどで探しても、近くに良さそうなお店がなかなかヒットしない。
たまたま隣のホテルの1階におしゃれなカフェがあったので、そこで一服することに。
そのホテルのベルボーイと目が合ったので、お薦めのレストランはないかと聞いてみました。
「このホテルの上階にもレストランがありますよ。」というので、行ってみることにしました。
新しいホテルで、どう考えてもこちらの方が遥かにいいホテルです。
テラス席で食べたのですが、レストランからの眺めも最高です。
食事の量は少なかったですが、値段はリーズナブルで美味しく頂きました。
明日のバス移動で食べるパニーニをテイクアウトしました。
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