上海浦東空港でのバルセロナ行き航空機乗り継ぎは、大幅な遅延・その1

出発ゲートにやっと着いた～と思ったら、何か様子がおかしい。

誰も並んでいない。

もうボーディングは終了したのか～とも思ったが、そうではなかった。

掲示板を見たら、その時間帯の飛行機は全部「delayed（遅延）」になっているではないか！

係員に聞いてみたら、天候が悪くて飛べないとの事。

その時点で「00:40分」、掲示板には「23:00」ボーディング予定の飛行機も「delayed（遅延）」になっている。

既に1時間40分過ぎているということで、急に何人かの係員が荷物を持ってきて、その長く待っている乗客にいきなり弁当と水を配り始めた。

ということは、全く目処が立っていないということ？

かなり多くの中国人がカップラーメンを食べている。

もしかしたら、その前にもカップラーメンを配ったのかもしれない。

でも、どうやって作っているのかなと思ったら、トイレに行く途中にお湯が出る機械があることに気がついた。な～るほど！

水も出るしお湯もでる、しかも無料。これは良いサービスだと思った。

そのかわり、自販機などは一つもなかった。

サービスがいいのか、悪いのか…

1時過ぎてから、遅れていた航空機の最初から2機のボーディングが始まった。

この時点でも、前にあと2機残っている。

もし、天候が好転してそのまま順に出発すれば、あと1時間ぐらいで出発できるかもと期待を持ち始めた。

30分ぐらいしたら、今度は自分たちの飛行機の乗客に何かを配り始めた。

前の乗客にはお弁当やサンドイッチを配っていたのだが、今回はビスケットとコーラ。

食料を配るということは、もっと長期戦になるのかな？と不安が…

2時を過ぎてから、周りが少し慌ただしくなった。

一部の乗客が係員らしき男性と話を始めたと思ったら、急に別の係員の後に付いていくようにエスカレーターを登り始めた。

周りにいたスペイン語を話す白人グループ達もエスカレーターで移動を始めたので、バルセロナ行きの乗客だと判断をして係員に聞くと、皆に付いて行けと。

理由を聞いたら、「バスで移動するから、とにかく皆に付いていけ」の一言だけ。

周りの人の何人かに聞いてみても、よくわからないけど付いて行くしかないとの返事が。

もしかしたら乗機場所が変わったのかも…と思いながら付いて行ったのだが…

結局着いたところが「入国審査」の場所ではないか…

どういうこと？と思いながら見廻すと、係員らしき人を発見。

聞いたら、「空港は閉められるから、一旦出るしかない。その後のことは、自分は聞いていない。バスに乗ることだけは知っている。」との返事。

どうやら最悪の状況になりつつある。

空港は閉鎖されるということは、今日の飛行機はもう飛ばないということになる。

実は、予定では1時頃の飛行機に乗って、バルセロナには朝8時頃に到着し、当日の夜8時15分からバルセロナの試合を友人と見ることになっている。

今日はもう飛行機の出発はなさそうである。

最悪でもお昼の12時に上海を出発すれば、夜7時にバルセロナに着く。

タクシーでホテルに行き、急ぎでチェックイン＆荷物を置いて、そのままタクシーでカンプ・ノウに直行すれば、試合開始若しくは前半途中には間に合うかもしれない。

しかし、誰に聞いても、予定どころかこれから先どこに行くのかさえ全くわからない状況である。

出口があるのかもわからないトンネルの中にいるような状況なのだ。

そうこうしているうちに、自分の入国審査の番が来た。

先程、中国には一旦入国した後すぐ出国したのだが、その入国＆出国はキャンセルされ、新たに入国することになるみたいだ。

そして、入国審査官に「チケット」と言われたので渡したら、それに大きく☓印を書かれ、そのチケットはそのまま回収されてしまった。

これでチケット自体もなくなってしまった。かなり不安になってきた…

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