エアポートレイルリンク・BTS・MRTなどバンコクの交通機関&スマートパス・ラビットカード・MRT Plusについて
エアポートレイルリンク(ARL)について
バンコクには、路線バスなどの他に下記の3つの鉄道・地下鉄が走っています。
◇BTS/バンコク・スカイトレイン(Bangkok Mass Transit System Public Company Limited)
・シーロム線
・スクンビット線
◇MRT/地下鉄
・ブルーライン
・パープルライン
まず、エアポートレイルリンク(ARL)についてですが、「スワンナプーム国際空港」と「Phaya Thai(パヤータイ駅)」を結ぶ高架鉄道で、始発から終着駅までの所要時間は約30分、料金は行き先によって15バーツから最大45バーツ(2019年8月現在)になります。
1回毎に支払う切符の他に、専用のプリペイド式ICカード「ARLスマートパス」があります
価格は230バーツ(内訳:実際利用できる料金/170バーツ、デポジット/30バーツ、発行手数料/30バーツ)
デポジットと発行手数料に、計60バーツかかるのはちょっと考えものですが、日本円にすると200円ぐらいなので気にする額でもないでしょう。
学生用には20%割引のスチューデントパス、60歳以上には50%割引のシニアパスがあります。
スワンナプーム国際空港~パヤタイ、スワンナプーム国際空港~マッカサン間には、直通列車「エクスプレス」が運行していましたが、2014年より運行休止中です。
エクスプレスは150バーツ(約500円)ほど料金がかかりますし、スワンナプーム国際空港から終点のパヤタイまでは各駅でも30分ほどで行けるので、わざわざ高いお金を出して利用する人がいないのでしょう、
エアポートレイルリンクは、通勤ラッシュ時にはかなり混みます。
始発から乗って終着駅で降りるのには特に心配する必要はありませんが、17時過ぎの通勤ラッシュ時に乗って途中駅で降りる場合、出入り口近くに座るか待機していたほうが安全です。
中央の方に座っていると、大きな荷物を抱えているため出られない可能性が高くなります。
BTS(バンコク・スカイトレイン)について
バンコクでは、鉄道・地下鉄・デパートなどの入り口など、あらゆるところでセキュリティーチェックが行われており、BTSでも同様にセキュリティチェックのゲートを通ります。
そこまで厳しくチェックしているわけでもなく、ゲートを通れば止められずにそのまま入れます。
呼び止められたら荷物チェックなどをされるとのことですが、滞在中そんな緊迫した場面には出会いませんでした。
シンガポールの地下鉄もそうですが、バンコクのスカイトレインやMRTも、冷房の設定温度がかなり低いです。
何駅か乗っていると、寒くて上着が欲しくなるほどです。
BTSスカイトレインのルートは2つあります。
(※現在も工事中であり、下記は2019年8月時点の説明になります。)
モーチット駅から、エアポートレイルリンクとの乗換駅パヤータイ駅を通り、サイアム駅・アソーク駅を経由し、バンコクを離れサムットプラーカーン県ムアンサムットプラーカーン郡のケーハ駅まで伸長しているルート
サナームキラーヘンチャート駅(ナショナルスタジアム駅とも呼ばれる)を起点に、ルンピニ公園の脇を通って、サパーンタークシン駅からチャオプラヤー川を越えるルートで、2019年8月現在バーンワー駅が終着駅
切符にはいくつか種類があります。
・シングルジャーニーパス1回乗車するごとに購入する切符
この図がそのままBTSの路線図になっていますが、まだ開通していない場所もあります。
・ワンデイパス(1日乗車券)購入した当日のみ利用できる1日乗り放題の切符で、1枚140バーツ。(払い戻しは不可)
1日だけの観光で、何度も乗り降りする人には向いているかもしれません。
・ラビットカードカードには3種類あり、日本からの旅行者が購入できる通常のカードはオレンジのカード
グリーンのカードは学生用で、ピンクは60歳以上のタイ人限定シニアカード
ラビットカードが便利なのは、BTS以外にもマクドナルドやバーガーキング、ファミリーマートなどでも利用できるからです。
下記のは利用できるごく一部の店舗であり、2019年8月時点で100店舗以上の店舗やチェーン店が参加しています。
ラビットカードを作るには、以前はカードの発行手数料が150バーツ、デポジットが50バーツ必要でした。
現在では、カードの発行手数料が100バーツで、デポジットは廃止になっています。
購入する際に必要な料金は、発行手数料100バーツ+運賃チャージ分が最低100バーツになります。
1日最大500バーツ、トータルで1枚のカードに4000バーツまでチャージが可能です。
発行手数料100バーツはデポジットではありません。
ですので、払い戻しをする場合でもこの100バーツは戻ってきません。
日本円で350円ほどなので、これは諦めるか次回のバンコク旅行まで残しておくかの2択になります。
カード自体の有効期限は5年間で、チャージした金額の有効期限は最後に使用してから2年間となります。
チャージ分が残っていた場合、窓口でリファンドと言えば返却してもらえます。
但し、公式サイトによると
250バーツ以下のチャージ分が残っていた場合、その場で返金が可能
250バーツ以上のチャージが残っていた場合、15日以内に返金(既に帰国してるのでは?)
となっているので、どこでもラビットカードを利用できるからと、必要以上にチャージするのは止めたほうがいいみたいです。
今回の旅は、友人がツアーを2日間予約していたので、電車に乗る機会はそんなにないと判断しました。
ラビットカードをそこまで使い倒す機会はないと思ったので、ラビットカードではなく乗るたびにチケットを購入することにしました。
発行手数料100バーツは日本円にすると350円ほどなので、返却されないとしてもそんなに気にする金額ではありませんが、何となくもったいないような気もしたので。
また、ラビットカードには、「30-Day Trips」というものもあります。
カード自体は同じですが、チャージ方式ではなく回数券方式になります。
回数券式の場合、料金は以下の通りになります。
長く滞在する場合や、長距離移動が多いならこの回数券方式の方が安く済みそうですが、有効期限は30日なので注意が必要になります。
・25回:725バーツ(29バーツ/回)
・40回:1,080バーツ(27バーツ/回)
・50回:1,3000バーツ(26バーツ/回)
また、ラビットカードの購入にはパスポートが必要で、他に電話番号かメールアドレスの登録も義務付けられています。
MRT/地下鉄について
BTSと並ぶバンコクの主要交通機関であり、バンコク中心部を走る地下鉄で、シーロム駅・スクンビット駅・チャトチャック駅でBTSと連結しています。
2019年8月時点で開通しているのは、ブルーラインとパープルラインの2路線で、2023年にオレンジラインが開通予定です。
写真を撮りたかったのですが、地下鉄は駅構内での写真・動画撮影は禁止だという事で、撮影は止めました。
エアポートレイルリンクのMakkasan(マッカサン駅)からPhetchaburi(ペッチャブリー駅)までの乗換えは、外に出てから少し距離があったので写真を撮ってみました。
歩道橋を渡って乗り換えます。
この「Metro Mall」と書かれたところから地下に降りていくと地下鉄の改札があります。
BTS同様に、入り口ではセキュリティチェックがあります。
◆MRTの運賃概要
・運賃は乗車距離に応じて17~70バーツ(2019年8月時点)
・割引制度があり、子供・シニア料金は約50%、学生は学生用ICカード利用で10%ほど割引されます。
・身長90cm以下の子供の運賃は無料になります。
・BTSとは異なり、MRTには1日乗車券がありません。
◆MRT PLUSカード概要
・購入費用:180タイバーツ(デポジット50バーツ、手数料30バーツ、運賃100バーツ分を含む)
・チャージは最小100バーツから、最大2,000バーツ入金できます。
・MRT全ての駅と路線で利用できますが、購入出来るのはパープル・レインの窓口のみになります。
・手数料は返却されませんが、デポジットはカード解約時に返却されます。(紛失時を除く)
MRTのICカード「MRT PLUSカード」には、下記の種類があります。
メンムムカードとは何?
◆Mangmoom Card(メンムムカード)概要
・購入費用:150タイバーツ(保証金50バーツ、運賃100バーツ分を含む)
・「Mangmoom(メンムム)」とはタイ語で「蜘蛛(クモ)」を意味する言葉で、日本で言うとSuicaやPasmoなどの交通系ICカードと同様のカードになります。
バンコクでは、BTS・MRT・エアポートレイルリンクがそれぞれICカードを発行していますが、共通カードではないため利用できる場所がそれぞれ限られています。
不便なので共通化してほしいという声は前からあったのですが、その役目を果たすのが「Mangmoom Card(メンムムカード)」になりそうです。
最初の発表では2016年6月に使用開始となっていたそうですが、順延に次ぐ順延で2018年6月から初回発行枚数20万枚で開始しているそうです。
しかし、今の所はタイ人限定、利用できる場所も限られているみたいで、あまり情報がありません。
この「Mangmoom Card(メンムムカード)」を、旅行者を含む全ての人が利用できるようになると、バンコクの旅も一段と便利になるに違いありません。
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