ベネチアのスーツケース罰金問題

話題話など

ベネチアの事を書いたページでも少し触れましたが、ベネチアに旅行する際に大きなスーツケースを運ぶのは凄く苦労します。

※記事内に商品プロモーションを含む場合があります

私は、急にベネチアに行くことに決めたため、ミラノのホテルは予約したまま必要な1泊分だけの荷物を持って、大きなスーツケースはミラノのホテルに置いたままでした。

ですから、荷物の運搬に頭を悩ますことはなくラッキー。

小さなバック一つだったため、

「交通機関はボートだけなので、荷物の運搬は簡単なんだろうか?」

というような事を考えることもなく、何となくベネチアに到着。

しかもベネチアは初めてだったので、そんな事すら考えもしませんでしたが、着いてから大きな荷物をゴロゴロ転がしている観光客を見て、「こりゃ大変だな~」と。

 

と思い出に浸っていると、ベネチアが観光客のスーツケースの車輪が発する騒音に罰金を科すというニュースを昨日見つけました。

2015年の5月から、ベネチアではキャスター付きのスーツケースの使用を禁止する条例を決定したそうです。

違反者には、何と最大で500ユーロ(2014年11月23日現在で約73000円ほど)の罰金を科すそうです。

運送業者が、市内の事業所や住民に荷物を配送する際に使う台車も規制対象に含まれるということですから、これは本格的ですね。

ゴムか空気入りの無音キャスターであればOKとのことですが、そんなスーツケースは売っているのでしょうか?

 

ベネチアの中心街の人口は5~6万人ほどで、第2次世界大戦後に比べると3分の1ほどに減っているそうです。

観光地化したせいで家賃も物価も上がり、かなり住みにくい地域になったということでしょう。

確かに、自分の家の周りが観光客ばかりだとしたら…

毎日誰かにジロジロ見られているような気がして…

あまり考えたくないですね…

 

ベネチアを訪問する観光客は年間2700万人もいるそうで、単純計算すると1日に73000人。

何と、住んでいる人よりも多い人が毎日訪れているという計算になり、夏のピークには人口の2倍の人が押し寄せるそうです。

家族連れが多いとしても、単純に73000人の半分の数のスーツケースが運ばれるとして36500個。

それだけの数のスーツケースが、毎日毎日ゴロゴロと行ったり来たりしていたら、確かにうるさいかも。

 

ヨーロッパは、ベネチアに限らず石畳の都市は多いです。

ブリュッセルの記事にも書きましたが、石畳の上でスーツケースを転がすのは凄く苦労します。

他のヨーロッパの都市もベネチアの条例に追従するかはわかりませんが、考えられなくはないかも。

もしそうなると、スーツケースを作っているメーカーにしたら、売上を伸ばす絶好の機会ですね。

 

ところが、一週間後に誤解だというニュースが出ました。

業者が商品を載せて運ぶカートの一部だけが、騒音防止の規制対象となるのだそうです。

ベネチア市の行政長官が直々に声明を出したので、こちらの情報が正しいみたいです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。