SFC修行5/ANAのステータスとスーパーフライヤーズカードについて
ANAを始めとする航空会社では、各社それぞれ条件を設けて、条件に達した人をプレミアムサービスを受けられる上級会員として認定しています。
ANAの場合、一定の搭乗距離×搭乗回数を乗って得られたプレミアムポイントが貯まると、プレミアムメンバーと呼ばれる上級会員として認定され、様々な優待サービスを受けられます。
そしてANAには、下記の3つのステータスのプレミアムメンバーが存在します。
- ブロンズ
- プラチナ
- ダイアモンド
上記のステータスは、毎年1月~12月の搭乗期間に得られたプレミアムポイント数によって分けられます。
必要なプレミアムポイント数
- ブロンズ
(30,000ポイント-ANAグループ運航便利用分は15,000ポイント必要) - プラチナ
(50,000ポイント-ANAグループ運航便利用分は25,000ポイント必要) - ダイアモンド
(100,000ポイント-ANAグループ運航便利用分は50,000ポイント必要)
そして、この上級会員の資格は1年間のみ有効になります。
翌年も同じようにステータスを維持したい場合は、毎年同じようにプレミアムポイントを貯める必要があります。
毎週各地を飛行機で飛び回っているビジネスマンならいざ知らず、ごく一般の方にとって毎年この条件をクリアするのはかなり難しいと思います。
何しろ、普通に旅割などの格安航空券を買っても、全然プレミアムポイントは貯まりませんから…
ましてや、仕事以外で飛行機に乗る機会というのは、年に2~3回もあれば良い方じゃないでしょうか?
スーパーフライヤーズカードとは何?
では、スーパーフライヤーズカード(SFC)とは何か?というと、
簡単に言えば、「特別なサービスを受けられるクレジットカード」という事になります。
どこでも利用できるクレジットカードですが、ANAの会員としては特別なサービスを受けられます。
言い換えれば、このカードを持っているだけで、ANAの上級会員のサービスを受けられる「ANAのステータスカード」です。
そしてクレジットカードの年会費を払い続ける限り、この「ANAステータス」を維持することが出来ます。
上記の3つのステータスの有効期限は1年間ですが、「スーパーフライヤーズカード(SFC)」を所有している限り、上級会員としての優待サービスを受けられます。
ですから、このスーパーフライヤーズカードは、ANAをよく利用する方にとって非常に価値のあるカードなんです。
最近は上級会員が増えすぎている気もするので、ANAが制度を改定しない限り維持できると書いておいた方がいいかもしれません。
スーパーフライヤーズカード一覧
スーパーフライヤーズカードには、下記の8種類のカードがあります。
一般カードとワイドカードには、JCB・VISA・Masterの3種類あるので、厳密に言えば全部で12種類です。
スーパーフライヤーズカード一覧
- ANA スーパーフライヤーズカード(一般カード、JCB・VISA・Master全て可能)
- ANA スーパーフライヤーズカード ゴールドカード(ワイドカード、JCB・VISA・Master全て可能)
- ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・ゴールドカード
- ANAダイナース スーパーフライヤーズカード
- ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム
- ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード
- ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアカード
- ANAアメリカン・エキスプレススーパーフライヤーズ・プレミアムカード
また、それぞれのカードの年会費や搭乗マイル・継続マイルは、下記になります。「全て(税別)」
カード名 | 年会費等 |
---|---|
ANA スーパーフライヤーズカード(一般) | (JCB) 本会員:10,250円・家族会員:5,100円 (VISA・Master) 本会員:9,275円・家族会員:4,575円 (マイペイすリボ・WEB明細適用時) マイル移行手数料:5,000円(JCB)、6,000円(VISA・Master) 搭乗ボーナスマイル:+35% 継続マイル:2,000マイル |
ANA スーパーフライヤーズカード ゴールドカード(ワイド) | (JCB) 本会員:15,000円・家族会員:7,500円 (VISA・Master) 本会員:10,500円・家族会員:6,000円 (マイペイすリボ・WEB明細適用時) マイル移行手数料:無料 搭乗ボーナスマイル:+40% 継続マイル:4,000マイル |
ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・ゴールドカード | 本会員:31,000円・家族会員:15,000円 マイル移行手数料:無料 搭乗ボーナスマイル:+40% 継続マイル:4,000マイル |
ANAダイナース スーパーフライヤーズカード | 本会員:27,000円・家族会員:6,000円 マイル移行手数料:無料 搭乗ボーナスマイル:+40% 継続マイル:4,000マイル |
ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム | 本会員:70,000円・家族会員:4,000円 マイル移行手数料:無料 搭乗ボーナスマイル:+50% 継続マイル:12,000マイル |
ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード | 本会員:80,000円・家族会員:4,000円 マイル移行手数料:無料 搭乗ボーナスマイル:+50% 継続マイル:12,000マイル |
ANAダイナース スーパーフライヤーズ プレミアカード | 本会員:155,000円・家族会員:無料 マイル移行手数料:無料 搭乗ボーナスマイル:+50% 継続マイル:12,000マイル |
ANAアメリカン・エキスプレススーパーフライヤーズ・プレミアムカード | 本会員:150,000円・家族会員:無料(4名まで) マイル移行手数料:無料 搭乗ボーナスマイル:+50% 継続マイル:12,000マイル |
古いカードのEdy残高は引き継ぎされず無効になってしまうので、切り替え前に全て使い切る必要があります。
ANAアメリカン・エキスプレス ゴールドカードの場合は、SFCへ切り替えるとカード番号下4桁は変更になります。
これは私も該当するので、ちょっと面倒くさいです…
また、残念ながら下記のカードはSFCへの切り替えができません。
- ANA VISA Suicaカード
- ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
- ANA TOP ClubQ PASMOマスターカード
スーパーフライヤーズカードの特典
また、スーパーフライヤーズカードを持っていると、下記のような特典が受けられます。
- プレミアムメンバー専用デスクの利用
- ANAラウンジの利用
- 優先チェックカウンターの利用
- 国内線の先行予約
- 国内線座席指定の優先
- 空席待ちの優先
- 座席クラスのアップグレード
- 国際線プレミアムエコノミークラスへの無料アップグレード
- 国際線特典航空券の優先
- 国内線特典航空券/いっしょにマイル割の先行予約
- 手荷物受け取りの優先
- 手荷物個数や重さ制限の優待
- 専用保安検査場の利用
- 優先搭乗の利用
- フライトボーナスマイル
- アップグレードポイント付与(1年間で使い切り)
※家族会員への付与は無し - ANA SKYコインへの交換レートアップ
- アップグレードポイントからANAコインへの交換
- 羽田空港第3駐車場の優先予約
- 成田空港のマイカー/バレーの優待
- 香港国際空港の優先レーン
- IHG/ANA/ホテルズグループジャパンでの優待
- SFC限定ネームタグプレゼント
- プレミアムメンバー限定ANAセレクション
- 会員限定手帳/カレンダーなどのプレゼント
- 年3回の会員限定誌を送付
中でも、一番お得な特典は「ANAラウンジ」の利用ではないでしょうか?
ゴールドカードやアメックスを持っていると、カード会社のラウンジに入ることが出来ます。
ですが、飲み物のサービスはありますが、食べ物のサービスやアルコールのサービスなどは無いことが多いです。
さらに、大抵のカードラウンジはかなり混み合っており、旅行シーズンだと座る席がないことがあります。
それに比べると、航空会社のラウンジでは、アルコール類を含めて飲み物が飲み放題の上、食べ物も食べられます。
シャワールームやプライベートルームが付いていたり、中も静かでリラックスできます。
スターアライアンスの航空会社の多いヨーロッパへよく旅行される方だと、ルフトハンザ航空のラウンジなども利用できるので、非常に便利です。
また、SFCを達成しANAグループ便で40,000ポイントを超えていれば、翌年にはアップグレードポイントを20+4ポイントもらえます。
このアップグレードポイントを利用して、国内線のプレミアムエコノミーへのアップグレードをしたり、国際線のエコノミーからビジネスクラスへのアップグレードも可能になります。
また、ANAコインへ交換したり、同行者のラウンジ利用(1人目は無料)に使用(2アップグレードポイント)することも可能です。
2年目移行は、前年度のプレミアムポイント獲得数によりますが、1回でも国内のANA便を利用すれば、自動的に4アップグレードポイントを得ることが出来ます。
但し、アップグレードポイントは1年の使い切りなので、SFC取得の翌年はもったいぶらずに無くなる前にどんどん利用した方がいいでしょう。
将来「スーパーフラーヤーズカード」を目指しているなら、やはりANAカードを所有する必要があります。
年会費は高いですが、ポイント倍率などやサービスを考えると、やはり「ANAワイドゴールド」や「ANA アメリカン・エクスプレス ゴールド」をお勧めしますが、それなりに審査が厳しくなるので、最初は「ANA JCB」などの一般カードをお勧めします。
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