パリ市庁舎からパンテオンに電車で移動&カルチェラタンを散歩
パリ市庁舎の後、直ぐ近くのノートルダム大聖堂を見学するのもお勧めしたいのですが、今年の4月に大規模火災が起きて尖塔などを焼失しています。
その後の姿も見たかったのですが、何度も訪れているので、今回はパスしてメトロで「パンテオン」に行く事にしました。
「ジュシュー駅 (jussieu)」からパンテオンに向かって、ブーランジェ通りの坂道を登って行きます。
そう言えば、随分前にブラタモリのパリ編を見た時に、パリには坂道が多く、その坂道だった土地を削って平らにしたため階段状の段差も多い…、というような話をしていたのを思い出しました。
坂道を上がりきり少し下った所に、「kokoro」と言う名前の可愛いお店がありました。
店名は日本語の心から引用されていると思いグーグルマップで調べたら、「和のテイストが少し入ったフレンチレストラン」とのクチコミもあり、評判も上々のようです。
坂道を下った先にある「カルディナル ルモワヌ駅(Cardinal Lemoine)」の入口がある交差点を左へ曲がり、坂道を登っていくとT字路があります。
「ジュシュー駅」で下りましたが、実際には「カルディナル ルモワヌ駅」の方がパンテオンに近かったです。
そのT字路からクロヴィス通りへ入り、暫くゆるい坂道を登っていくと、左手に「パンテオン」が見えてきました。
途中のこの立派な建物はなにかと思い調べたら、「アンリ4世校」という、フランスで最も名門かつ水準の高いリセ(日本の高等学校に相当)の一つでした。
こちらは、「アンリ4世校」の道路向かい側、「パンテオン」の裏手にある「サンテティエンヌ・デュ・モン教会」です。
そんなに有名な観光スポットではありませんが、映画「ミッドナイトインパリ」の中で、主人公がこの教会の前でタイムスリップシーンで出てきます。
外観の見事なファサードとともに、教会内中央の両脇に設置されている白い石で作られている螺旋階段や、内陣の正面仕切り、美しいステンドグラスなどは特筆べき素晴らしさだと言われている教会です。
パンテオンと言えばまず思いつくのは、2000年以上の歴史のあるローマのパンテオンですが、比較的新しいとは言え、初期新古典主義建築の傑作と言われるパリのパンテオンも見事です。
パリの守護聖人「聖ジュヌヴィエーヴ」に献堂するため、1755年に建設が始まり1792年竣工されましたが、1791年にフランス革命期の国民議会によって、フランスの偉人たちを祀る墓所として利用される事になり現代に至ります。
ナポレオンの時代には、一時教会堂として使用されたこともあります。
真中部分に膨らみがあるコリント式の円柱と、新古典主義建築の特徴のひとつであるドームを持つ外観は、荘厳で力強くそして美しい建築物です。
パンテオンには、キューリ夫妻、ヴィクトル・ユーゴー、ジャン・モネ、ジャン=ジャック・ルソー、ヴォルテールなどが祀られています。
こちらは裏側から見たパンテオンです。
隣の図書館にも人が並んでいました。
パンテオン前の役所には、先日亡くなったシラクさんの写真が飾ってありました。
パンテオン前の道路の真っ直ぐ先には、エッフェル塔が見えます。
この様な配置も意図的だと、ブラタモリで言っていた様な気がします。
ここまでで、今日は約8.8km歩いた事になりますが、もっと歩いたような気もします。
「パンテオン」からスフロ通りを「リュクサンブール公園」の方へ向かって、真っ直ぐ坂道の上から撮った写真
「パンテオン」を含むここら辺りは「カルチェラタン」という学生街、パリの中でも好きな場所です。
ソルボンヌ大学もあるので、本屋さんも多く、厚い本を何冊も抱えている人もよく見かけます。
また、周辺には、お洒落なカフェ・レストラン・ブティックなどもたくさんあります。
カルチェラタンを探索した後は、メトロの乗り継ぎはちょっと面倒くさいですが、シャンゼリゼに行くのもおススメです。
シャンゼリゼには何度も行っているので、今日は行きませんが、明日の飛行機は遅い時間なので、ホテルに荷物を置いて時間つぶしに散策しようと思っています。
そういえば、パリの古いメトロの車両は、ドアにあるボタンを押したり取っ手を上げたりしないとドアは開きません。
自動ドアではないので、そのまま待っていても開きません。
新しいタイプの車両は、自動で開きます。
最終的に今日1日で歩いた距離は12kmでした。
この記事へのコメントはありません。