モロッコ最大級を誇る「ハッサン2世モスク」の荘厳な雰囲気に圧倒されました
「Rick’s cafe(リックスカフェ)」の後は、モロッコ最大級を誇る「ハッサン2世モスク」の見学になります。
全長200メートルもの高さを誇る尖塔(ミナレット)が特徴のモスクで、映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」のロケ地としても有名になりました。
大西洋に面して建っているモスクですが、着いた頃は濃い霧がかかっており、ミナレットは遠くからは見えにくい状況でした。
また、ちょうどモスクが閉まっている時間帯で、30分ほど撮影をしたり入口前の広場で観光客が座ったり寝そべったりしながら、モスクが開くのを待ちます。
モスクの外観の装飾も素晴らしく、水飲み場の装飾でさえ美しい。
これは、フェズで訪れた工場でも作っていた、モロッコの伝統的な技法「ゼリージュ」で作られた装飾物です。
小さくタイルをカットし、組み合わせて幾何学模様のモザイクにしています。
ベースの色のエメラルドグリーンが象徴的で、全体的に落ち着いたい色目ですが、紺色や赤色・黄色などの異なる色も取り入れることで、地味な色にも見えるしカラフルな印象も受ける、何とも神秘的な色合いの装飾物です。
ツアーメンバーの一人がちょうど水が切れたということで、そばにいた人に「この水は飲めますか?」と聞いたところ、「これは飲めないので、トイレの水を飲みなさい。」と言われていました。
水飲み場のようですが、本当の水飲み場ではありませんでした。
という事で、自分もトイレへ行ったのですが、ちょっとびっくりしました。
階段を降りたら、右側が男性用、左側が女性用のトイレだと言われ、普通に小さなトイレのイメージで中に入ったら、何十畳もある広々としたトイレが広がっていました。
しかも、中央に日本の銭湯の洗い場と同じように、蛇口と大きなバケツが対面式で両側にずらりと並んでいました。
流石に、トイレの写真は撮りませんでした。
ここは、トイレでもあり、礼拝前の清めの場所でもありました。
蛇口からは冷たい水ではなく、温かいお湯が出てきたのもびっくりしました。
飲料としては冷たい水のほうが良かったのですが…
モスクが開くということで、入り口には早々と行列ができました。
後で聞きましたが、通常はモスクの中に入ることは出来ませんが、「ハッサン2世モスク」だけはガイドツアーのみ内部の見学ができるそうです。
中に入ると、大きさと装飾の素晴らしさに圧倒されます。
中に入ると、「英語」「フランス語」「スペイン語」「アラビア語」の立て札があり、それぞれ聞きたい言語の立て札の前に集まりガイドを待ちます。
それぞれの言語を話すガイドが来て、観光客を引き連れながら内部の案内をするのですが、「英語」で説明を聞きたい人は流石に一番多く100人ほどが集まっていました。
この人数を一人のガイドが案内していくので、後ろの方にいるとあまり説明が聞こえません。
自分も後ろの方にいたので、話がほとんど聞き取れず、写真を撮ることに集中することにしました。
モスクは海辺に建っているので、大西洋に日が沈む幻想的な光景が見れる夕暮れ時に来ると、もっと素晴らしい体験が出来るみたいです。
但し、モスクに入れる時間も決まっており、最終は14時(7・8月のみ15時のもあり)なので、内部の鑑賞をメインにするか夕暮れ時をメインにするか、目的によって訪問時間を決めたらいいのではないでしょうか?
海辺の広場にある水場の模様も見事です。
見学が終わり外に出る頃には、霧も晴れ、荘厳な尖塔(ミナレット)が天に向かって伸びています。
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