ANA国際線特典航空券を使うなら、単なる往復じゃつまらない!モロッコ行きで利用してみた!
以前、ANAのマイルを使ってヨーロッパへの特典航空券を予約しました。
記事はこちらにあります。
この際は、上海乗り継ぎだったため、悪天候&遅延で大幅に予定が狂ってしまい、最大の目的を果たせず悔しい思いをしました。
今年は8月にバンコクに行くので、他に旅行に行くつもりもなかったのですが、急に友人から連絡がありモロッコに行かないかとのお誘いがありました。
バンコクも急に誘われて行くことになったので、連続で急遽予定を入れることになりました。
モロッコは割と興味があったのですが、緊急だったし最初はやはり断ろうと思っていました。
というのは理由がいくつかあって、まず大嫌いなツアーに参加する事、しかも日本人のツアーではなく外国人のツアーである事、さらに英語圏の人達ではないので間違いなく言葉がわからない事などが原因です。
大事な内容は友人が訳してくれるので問題はありませんが、バスの移動での観光地説明などは間違いなくさっぱりわからないと思ったからです。
しかも、ツアーの締切があるので返事は2~3日中にとの事です。
大体いつもこのような緊急事項が多いので慣れてはいますが、流石に今回は無理だなと思ってました。
ですが、ツアー料金は払ってくれると言うことだし、貯まっているANAマイルで特典航空券を取れそうなら参加するのもいいかもと、最終的に前向きな方向へ気持ちを切り替えました。
ということで、まずはANAの国際線特典航空券の空席探しです。
特典航空券の必要マイル数は、シーズンとゾーンの両方で決定されます。
まずシーズンですが、ローシーズン・レギュラーシーズン・ハイシーズンの3つに分かれており、ハイシーズンがマイル数が必要になります。
モロッコツアーは9月中旬以降なので、真ん中のレギュラーシーズンになります。
場所はアフリカ大陸になりますが、アフリカへはANAの直行便がないためアフリカ大陸は記載されていません。
ヨーロッパだとZone7になります。
anaでヨーロッパ往復の特典航空券を利用する場合、レギュラーシーズンのZone7になるので、日本発の場合はエコノミーシートだと必要マイル数は55,000マイルになります。
[利用クラス]Y(エコノミークラス)、PY(プレミアムエコノミークラス)、C(ビジネスクラス)、F(ファーストクラス)
アフリカへはANAの直行便がないので、提携航空会社の特典航空券を利用することになり、下記のページを参照することになります。
提携航空会社特典航空券の日本発の場合、【Zone 1-A】と【Zone 1-B】で必要マイル数が違ってきます。
下記が、2つの違いになります。
【Zone 1-A】
・国際線往復2区間のみの旅程
・国際線往復2区間に加え日本国内のみで乗り継ぎをしている旅程
【Zone 1-B】
・Zone 1-Aの設定がない場合、Zone 1-Bが適用になります。
※Zone 1-AとZone 1-Bを組み合わせて使うことはできません。
今回は、往復だけではなくストップオーバーを考えてる事と、日本国内での乗り継ぎもないので「Zone 1-B」になります。
特典航空券には、下記の特徴もあります。
◆途中降機(24時間を超える滞在)
・日本発・海外発ともに途中降機は、目的地以外に往路・復路いずれか1回可能です。
◆乗り換え
・日本国内で往路・復路各2回まで可能です。さらに、日本以外で往路・復路各2回まで可能です。
※目的地は乗り換えの回数に含みません。
※地上移動区間がある場合は、両端の都市を合わせて1回のお乗り換えと数えます。
※途中降機は乗り継ぎ回数に含まれます。
これらの事を知らない人は、意外と多いです。
例えば、レギュラーシーズンにパリ行きエコノミー席の特典航空券を取るのに、往復で55,000マイル必要になります。
通常考えるのは、単純に「東京~パリ~東京」の往復航空券を予約することですよね?
ところが、往路又は復路で一度24時間以上の滞在をするストップオーバーを選択できるし、目的地はパリでも、復路の出発地点をウィーンにすることも可能です。
ここで重要なのは、ストップオーバーなどを途中に入れたとしても、上記の条件を満たせば必要マイルは変わらず55,000マイルだけで足ります。
例えば、下記のような予定も組めます。
上部の予定だと、ウィーンを往路の目的地にしますが、イスタンブールで途中降機し2日間観光してからウィーンに向かいます。
ウィーンから4日ほど利用してドイツ国内の各都市やブルッセルを経由し、最終的にパリへ電車で移動します。
パリで3日間観光し、パリを復路出発地として東京までanaの直行便を利用して帰国
往路到着地のウィーンから復路出発地のパリの間は、自分で交通機関を予約する必要がありますが、ヨーロッパ内だったら鉄道もそんなに料金はかさばらないですし、格安のLCCもかなり飛んでいます。
また、提携航空会社の特典航空券を利用する場合、乗り換え地点には制限があります。(世界一周の旅程は除く)
例えば、エリア2のモスクワが出発地で、同じくエリア2のヨハネスブルグが目的地の場合、エリア3のシンガポールやエリア1のニューヨークで乗り換える便を選択することは出来ません。
もちろん、航空券を購入する際に間違った選択をすると、自動的に「この便は選択出来ません。」と案内が出るので、間違えて航空券を予約することもありません。
そして、往路到着地と復路出発地が異なる場合、同一エリア内であることが必要です。
例えば、往路到着地がパリで復路出発地がフランクフルトの場合、同じ「エリア2」なので予約が可能です。
自分でお金を払って複数都市を移動するチケットを購入する場合、単純に往復するよりも当然費用がかさんでしまいます。
ところが、特典航空券を利用して複数都市を移動しても、若干の航空使用料などが加算されるだけです。
ということで、特典航空券を利用するなら、一カ国だけへの旅行のために利用するのではなく、是非複数都市を旅行するプランをお薦めします。
(もちろん、特典航空券は全て無料で利用できる訳ではなく、オイルサーチャージや空港使用料は支払う必要があります。
ヨーロッパ行きだと、単純に往復するだけなら4~5万前後の料金はどうしてもかかってきます。)
色々乗り継ぎなどを調べているうちに、どうやら特典航空券は取れそうだな~ということがわかったので、モロッコ行きへの参加も決めました。
モロッコは、ジブラルタル海峡を隔ててスペインから最短で15kmしか離れていません。
ヨーロッパから直ぐそばなので、モロッコの後はやはりヨーロッパ観光もしないともったいないと考えました。
この時点でどこに行くかは決めていませんでしたが、取り敢えずモロッコの後にヨーロッパ観光も組み込むことにしました。
複数都市の移動を行うので、ANAの国際線航空券のページからフライトの検索をします。
特典航空券を調べるには、「検索条件を追加する」の箇所をクリックします。
次に、右側の「特典予約」をクリックします。
ここからフライト検索を始めるのですが、今回は複数都市を訪問するので、右側の「複数都市・クラス混在」をクリックします。
下記のページが現れるので、色々と経由地やを変えてフライトの有無・空席の有無・サーチャージなどの合計金額などを調べます。
何度もフライト検索し直した結果、カサブランカの次に行く都市は「リスボン」に決めました。
理由としては、まず東京からカサブランカに行くには、ANAの直行便がないためどうしても乗り継ぎになってしまいます。
ここで、特典航空券の「乗り換えは、日本以外で往路・復路各2回まで可能」という条件が引っかかってきます。
東京からカサブランカに行くのに、提携航空会社を含む乗り換えが必ず1回若しくは2回あります。
そして、カサブランカに滞在する期間は往路のストップオーバーとして考えるので、カサブランカから次の都市には、直行便若しくは乗り換え1回での移動が必要になります。
色々な場所を設定してフライト予定をチェックしました。
何度も「この便は選択出来ません。」「この区間の予定は組めません。」という結果が表示され失敗続きでしたが、スターアライアンスの一員でもあるTAPポルトガル航空だとカサブランカ~リスボン間の直行便があることがわかり、次の到着地はリスボンに決めました。
ということで、一番長く滞在するのはカサブランカですが、往路の到着地はリスボンということになります。
そして、復路の出発地も必ずしもリスボンにする必要はありません。
復路の出発地をリスボン以外にすることで、帰国日までにリスボン以外の都市も何箇所か経由出来るのです。
但し、そこまでの移動は自分で調べて予約する必要がありますが、ヨーロッパ内の移動は割と簡単なので、そこまで悩む必要もありません。
復路の出発地も、「ウィーン」「フランクフルト」「ミュンヘン」「ブリュッセル」「バルセロナ」など、色々試してみました。
リスボンの後にはロンドンに行きたかった事と、ロンドンから移動しやすいという事で、最終的に復路の出発地はパリに決めました。
旅程を図にすると、下記のようになります。
ここで心配だったのは、ANAの特典航空券ルールによると、「カサブランカ」は「Zone8」になり、乗継地の「フランクフルト」や「リスボン」「パリ」は「Zone7」になります。
Zoneが異なっているため、必要マイルもどれ位になるかはっきりとはわかりませんでした。
ですが、エリアで考えるとヨーロッパもアフリカも「エリア2」という事で、同じエリア内になります。
(上部の「※エリア別乗り換え地点制限」参照)
そして、「カサブランカ」はストップオーバーの場所で、目的地はあくまでも「リスボン」であり、日本~ヨーロッパ間の往復航空券ということになるので、必要マイルはレギュラー期間・エコノミー席の60,000マイルになりました。
上記には、レギュラーシーズン・エコノミーのヨーロッパ方面だと55,000マイルだと書きましたが、今回は提携航空会社の特典航空券を利用するので、必要マイルは60,000マイルになります。
また、色々調べたルートの中でも、オイルサーチャージ&空港使用料は一番安い41000円ほどで済みました。
これで、往復特典航空券の予約は完了しました。
残りは、リスボン~ロンドン~パリの移動手段の確保と、それぞれのホテルの予約になります。
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